0.成長クリニックとの違い

病院の名前は保健所の許可制

病院の名前を勝手につけることはできず、開業時に保健所の開設許可をとるわけですが、その際に審査されます。

幻のクリニック名

開業前の2019年、もともと「あだち小児科・成長クリニック」という名前を考えており、可能かどうか担当する保健所に確認しました。結果、この名前は認められないということでした。

私が成長の専門をする能力がないと判断されたのなら仕方ないと思い理由を確認しましたが、その理由は驚くべきものでした。

「成長という言葉はあいまいな言葉なのでクリニック名としては認められません」と言われました。全国には成長クリニックがたくさんあるので矛盾していると私は思いましたが、京都府においては絶対認められないとのことでした。

不平等なので訴訟なども考えましたが、すでに開業準備に入っておりじ時間もなかったため、成長を外し、あだち小児科クリニックと名づけ開業しました。

保健所は2種類

保健所はたくさんありますが、大きく二つに分けられます。都道府県に設置されている保健所と主に政令指定都市など大都市に設置されている保健所です。

成長クリニックがあるのはおおむね大都市で、後者が認可します。どうやら都道府県型の保健所、なかでも京都府の保健所は(当時は)成長クリニックの言う名前は認めない、という判断だったようです。都会ではOKなのに地方ではダメというのは権利侵害だと思っていますが、お上に逆らうこともできずあきらめました。

中身は成長クリニック

受診されたら、まずは成長曲線を確認し、採血や手のレントゲン検査を行い、将来の予測身長など判断します。できる治療があれば提示し、必要な検査などを追加します。

やっていることは他の成長クリニックと同じです。もちろん田舎で人口が少ないですので、成長治療だけではやっていけません。受診者の人数は普通の小児科疾患(かぜ等の感染症)が多くを占めます。

多くの成長クリニックでは、併用療法といって治療の組み合わせで、身長を伸ばします。最近、成長ホルモンだけを高額で処方するクリニックが増えてきました。成長の相談先を探している方は、その医師のルーツをしっかり見極めるようにしてください。

また大企業も身長を伸ばしたい親に付け込んでいて、あたかも背を伸ばす効果があるような飲料などを販売しています。ずいぶん前に、小児内分泌学会は注意を出しています。だまされないようにしてください。